身につまされる思い

某サークルさんの幻水本を貸していただいたので読んでます。
再録本のコメントの中に｢暇な会社員もいたもんだ｣という一文を見つけてうっかり脱力しました(笑)

…この本200ページですが、おそらく私が04年から06年までに出した本を纏めたらそんな、もう恐ろしくてページ数を算出する気にもなれません。
よくわかってるつもりでしたが、私もたいがい暇な会社員でございますよ…。
(ところがどっこいここ数日目が回りそうですが！)


ビーンズ文庫の今年の新人さんの本を読みました。
4冊中3冊。
今週だけで文庫は4冊…5冊？読んでる計算になりましたが。
入荷数が少ない所為かネットで購入したのでちと遅れてしまいましたが、とりあえず毎年この2月3月で出てくる新人賞受賞作品は大体チェックします。
今年一番面白かったのは｢神語りの玉座｣。
読者支持率の高いほうはテンポよしコメディタッチで読みやすい文章でしたが、イマイチこう…なんか物足りない。気がしたので。
一方｢神語りの玉座｣は話が深い。世界も深い。
本当にかけらでしか垣間見えない世界の話をここまで深く読ませるってのはすごいなあ、とか。
続き、出そうなんで楽しみにしていたいと思います。うふふ。

つーか、いったいいつまでライトノベルを読む気でしょうか、私。
最近のライトノベルはどうも単純で簡単な方向と独自の理論展開で突っ走る方向に二分されている気がしてどうにも。
ちょっと人気が出ればすぐアニメにしちゃうのも気に入らないタイプなので(笑)じっくり文章で魅せてくれる作家さんを選ぶのが難しくなっているような気が。するですよ。
そんな中で現在2作品、非常に続きを楽しみに待っているシリーズがあります。
かたや年に1冊しか出ないしかしその1冊がライトノベルの限界ページにチャレンジ中なのかと思うほどの厚さを誇るシリーズ、かたや2ヶ月とあけずにどんどん続きが出てくる正統派ヒロイックファンタジー。
つーかホワイトハートっていつからこんなにBLだらけのレーベルになったんだ…！(笑)久しぶりにここの本を読んでて棚に近づくの一瞬ためらいますよ。

…自分でホモ書いといてなんですが、商業誌のBLライトノベルは読みません。そらもうほとんど。
一番の理由は表紙に引くから。
あんたそんな一般書店で特にコーナーの区切りもなくどーんと面だしされてたら引くよ…ガタイのいいおにーちゃんが半裸で絡んでる表紙とかさ。
タイトルも帯のコピーもこの上なく恥ずかしい…つーかイタイ、時々。
すごく好きな作家さんでもめったに手に取ることはありません。

そうやっとけば売れると思っているのかもしれませんが、私のように表紙にドン引きして回避している人は結構多いみたいです(笑)
(とりあえず私の周りは基本的に同じタイプ)
小学生や中学生も行く場所なんですから、もう少し控えめに出来ないもんでしょうか…
一方的に書店側の管理に丸投げするんじゃなくて、出版する側ももう少し気を使ったらいいのに、と本当にここ数年痛切に思っているわけですが。

お友達が｢書きませんかって言われてもこういう表紙をつけるレーベルでは絶対書きたくない｣みたいなことを言っていたのが妙に印象深いですよ。
万が一、自分がそういう立場になってもヤダなあ、と漠然と思う今日この頃です。
…まあ、そんなことはないと思うけどね。
毎年公募締め切りが近づくたびにちょこっとづつ暖めている話を形にするべきか考えるんですけど、たいてい同人原稿が優先されてしまうので(笑)結局のところ、それで食べてくつもりはあまりないみたいです。
趣味は趣味だから楽しいんだよ、みたいな。
だから某占いでどれだけ｢サラリーマンには向いてません｣ときっぱり断言されようが、まだしばらくしがないサラリーマンで行こうと思います。